ハーレム ブラッド
幸大の部屋


「よぉ。」

幸大が言う。


「大分スゴいわね…」

姫野が言う。

「大家さん…宝くじが当たったそうで…

アパートからマンションにしたそうです。

私たちは以前と同じ家賃ですが。」

咲子が言う。

「あ、これ。

来る途中にケーキを買ってきたの。」

優衣が言う。


「前より断然、ひろーい!!」

クーニャが言う。

「もともと荷物はほとんど無かったからな。

余計に広く感じる。」

幸大が言う。

「私たちのところも綺麗だったぞ!!」

マリアがやって来る。

「私たちは荷物は大きな鞄1つ分だけなので…片付けもないので遊びに来ました。」

沙羅が言う。

「2人は隣の部屋なのよね?」

姫野が言う。

「ああ。」

マリアが言う。


『幸大…携帯がそなたを呼んでおるぞ?』

バイブする携帯を手の形をした血液、ヴァンが持ってくる。


「サンキュー。

…?

榊さんから?

もしもし…」

幸大が電話に出る。

「嫌な予感しかしないわね。」

姫野が言う。

『幸大君かい?

実は、君にも話しておきたいことがあってね…』

「何ですか?」

『実は最近…

吸血鬼の王の信者が日本にやって来てるそうだ。

君は…まぁ…殺されるどころか歓迎されるだろうが…

とにかく何かあってからでは…』

バンッ!

勢いよく玄関の扉が開かれた。
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