ハーレム ブラッド
その日の夜


「せっかくテレビを買ったのに誰も見ないじゃねぇか。」

幸大が言う。

「今は皆さん、幸大さんとのこの一時を大切にしたいんです。」

新しく買った長めのソファーで幸大の右側に座る咲子が言う。

「テレビと一緒にソファーを買って正解だったわね。」

姫野が幸大に後ろから抱きついて言う。

「私だけ場所に不満があるよぉ〜!」

幸大の足の間の位置で地面に座るクーニャ。


「こういう好きな人との静かな時間って幸せよね。」

優衣が幸大の左側に座って言う。

「ずっとこうして居たいです。」


咲子と幸大の足の上に寝転がる沙羅が幸大に頭を撫でられながら言う。


「だったら…いっそ、隣じゃなくて幸大と住めば良いんじゃないか?

前より広くなったんだし。」


優衣と幸大の足に寝転がるマリアが幸大に髪をクルクルと弄られながら言う。


「マリアさん、それはダメです。

ここは…私と幸大さんの愛の巣です。」

咲子が言う。


「今は…ね。」

姫野が言う。

「私は庭付き一戸建てがいいにゃ〜。」

クーニャが言う。

「私、猫を買いたいな…」

優衣が言う。

「私は大きな犬が良いです。」

沙羅が言う。
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