剣と魔法と時々笑い。
 
こんな人が神様でいいのか



衝撃の対面を終え、客間に連れていかれた後改めて自己紹介され、こちらも反し、地球での家族の事を聞かれたのでかい摘まんで全部話してシルフィが煎れてくれたお茶を飲んで一息つき、その後、私のお腹空いた発言でか・・・父様が「じゃあ、可愛い可愛い娘の為に父様が腕を振るってしんぜよう!」とか意気込んで台所に消えて行った



その時、父様の後ろ姿をみて思ったこと



こんな人が神様でいいのか


いや、ダメだろ



大事な事だから二度言いましたが、伝わりましたが?



こんな神様だからしょーもない理由で大規模な戦争が興るんじゃないの?



父親としてならまだ、許せるけども・・・



「シルフィ・・・」



「どうかしましたか?」



トントントンと軽快に聞こえる包丁の音をバックにまったりとお茶を飲んでいるシルフィに話しかける



「神様って皆、あんな感じなの?」



「いえ、他の方々はもっと厳ついかんじですね。私は少々苦手です」



一瞬キョトンとしたが、すぐに意味が分かったのか答えてくれた



シルフィが苦手とか、そういうのは置いといて



「じゃあなんで父様はあんななの?」



せっかく顔立ち綺麗なのに性格が非常に残念な仕上がりだ



「あれは、神子様に会えて嬉しくてああなっているだけですよ。いつもはもう少し格好いいです」



「・・・そうなの?」



「はい」



ニッコリ笑って自信満々に言われてしまった



これは信じてみてもいいのかな?



まだ少し不安だか、信用してみても良いみたいです



「シルフィード〜、出来たやつから運んでくれー」



「わかりました」



父様もすっかり気に入ってしまったシルフィのシルフィードと云う名前



それを呼びながら、父様は鼻歌混じりで焚き立てごはんを茶碗によそっていた



・・・・・・やっぱり、神様に見えん!



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