君と私の活動記録(仮)
「そういえばあいつもこの前告白されていたわよね。」



そう、この前は今の東野さんと似たような感じで女子たちに騒がれていたのだ。



「確か、10人目、だったっけ?
東野さんの記録抜いているんじゃない。

いい勝負ね。」



本人たちはきっと勝負をしているつもりはないだろうが。



「この学校の生徒の人数は多いから、一日に何人かに告白されてもおかしくないのよね。」



水亜は他人事のように言っているけど。


水亜だって人のことを言えないはずだ。



東野さんまではいかなくても水亜も告白されている…


いやこの言い方には間違いがあるか。


正しくは、告白されそうになっているのだ。


いつも無視しているから全てが未遂で終わる。



「ねぇ、志木って当番のことわかってるの?
あいつ今日全然仕事していないわよね?」


「さぁ…
別に大丈夫だよ、一人で。」



ふわぁとあくびを漏らす。


わかってたらそれはそれでちょっと、だし。


これは私情だけどね。



「でも月曜の放課後は資料室整理があるでしょ?

私、手伝えないわよ、用事があるんだから。」



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