色をなくした世界
「雪・・・それが雪の出した答えなんだね・・・」


雪乃が雄大を選んだことが嬉しかった。


でも一つだけ聞いておかなければいけない事がある。


「和哉君の事は・・・思い出にできたのね?」



この3年雄大の事を思い泣く姿と同じくらい・・・・和哉の遺影の前で泣く雪乃を見てきた。



「和哉君を忘れろとは言わない。ただ・・・ずっと側にいた二人だから・・・覚悟がないなら応援はできない」



和哉を思い出にして、雄大を一番愛する覚悟・・・。



「雄大君は雪乃の一番が和哉君でも良いって言うかもしれない。でも私は言わないよ?雄大君を一番大切にできないなら・・・思えないなら・・・雄大君を傷つけに行くだけだよ?」



その覚悟はある?そう梓は雪乃に聞いていた。



雪乃の中で答えは出ている・・・・。



「あるよ。私が今一番会いたいのは・・・・」



遺影を見ながら少し申し訳なさそうに・・・雪乃は続けた。



「雄大君だから・・・」



心の中で和哉に謝る。



(ごめんね・・・和君・・・・それでも・・・・)
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