色をなくした世界
遠くからなのでよくは見えなかったが・・・泣いているように見えた。



雪乃から連絡がないのに会えないと思い、雄大は雪乃が去るまでその場所から雪乃を見ていたが・・・。




青山から日に日に綺麗になっていくと言われていた雪乃は・・・幼かった姿に大人っぽさも加わり綺麗になっていた。



雪乃が去った後、和哉のお墓に行けば、雪乃の香りがまだ残っていて・・・雄大は泣き叫びたくなった。



3年たち・・・もう雪乃は自分の事を忘れているかもしれないと思っていたのに・・・手紙を何度も読み返す。



雪乃の使っていた香水が、手紙から少しだけ香ってくる。



3年たった今も変わらず付けているその香水は・・・雄大が誕生日に雪乃のイメージにピッタリと送ったものだった。



その香水を雪乃はとても気に入ってくれて・・・雄大があげた香水が切れた後も買って使っていてくれた。


それが雄大にはとても嬉しかったのを思い出す。



離れていた3年間・・・変わった事ばかりだと思っていたけど・・・変わらないものも確かにあったのだ。




もう一度・・・きちんと雪乃に会いに行こう。



雄大はそう決心した。
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