色をなくした世界
「嫌なの?」


雄大の顔が曇る。


「違うけど・・・・恥ずかしいの」


一度は結婚していたとはいえ・・・雪乃は基本男性に慣れていない。


和哉が初めての彼氏だったし、そのまま和哉と結婚したので・・・雄大は人生で二人目の恋人だった。



顔を真っ赤にする雪乃が可愛くて可愛くて仕方がないのだが・・・・それを言うとまた逃げられるため言わない。



「でももう雪乃の荷物も運んだし・・・梓ちゃんも転勤付いて行っちゃったんだろ?」



そう・・・。



本当にびっくりな事に・・・お見舞いに来てくれていた一馬と梓・・・最初のうちは喧嘩していたはずが・・・いつの間にか・・・付き合っていた。




そして・・・・転勤に梓が付いて行ってしまったのだ・・・・。




凄く良い笑顔で、旅立つ前の日に一馬と一緒に会いに来てくれた・・・。



「いつまでも私は雪乃の味方だよ!雄大君と喧嘩したらいつでもお出で!」


そう言って・・・・旅立って行った・



だから・・・あの部屋にはもう・・・梓はいない。
< 202 / 203 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop