彼は、理想の tall man~first season~

今週は、月曜の夕方から急遽出張で大阪まで飛んだ。

上長からついでと言われ、何がついでなのか――その後、島根まで行くことになり。

ならばと、山口まで足を延ばして、普段定期訪問出来ない会社まで出向き、帰って来られたのは昨夜の最終。

今日は上長への報告と今後の打合せ――それから、部下からの報告を受けたりなんだりに追われ。

溜まりに溜まっていた社内の仕事を片付けようと思ったが。

もう8時も過ぎれば、来週でいいだろ――そんな気分になり。

帰るタイミングが丁度一緒になった尚輝と、軽く夕飯を食べ。

ここ一週間連絡すらままならなかった、彼女の様子を聞き。

彼女が今夜、昔働いていたBARにいると教えてもらった。


ならば会いに行こうかと思い、尚輝と移動をしていた訳だったんだが。

ここへ向かってい来る途中、どこかで飲んでいた感じの会社の受付の女2人に偶然出くわし、ノコノコと付いてこられ。

最悪ながら、同卓という今のこの状況だ。


隣に座っているケバイ女からは迷惑極まりない香水の強烈なニオイ。

完全に鼻がやられ、気分もやられ、更に疲れが増した気がしていた――。
< 441 / 807 >

この作品をシェア

pagetop