彼は、理想の tall man~first season~
多分こういうのって、やる人がやったら、気分を害することなんだと思うけど。
現状、それを感じないというのは、変な気が敦君には全くないからで。
彼から常に感じる、爽やかさみたいなものが、勝るからなのかも知れない。
満員電車に揺られて、乗り換えの駅に到着。
軽く手を繋ぎながら、駅の構内を歩いた。
家族連れにカップル、それから部活の団体と思われる学生なんかもいて、土曜日も仕事なのかサラリーマン風の人もいた。
足早に歩いているけど、進行方向が反対の人は、かなりの確率で敦君を見て驚きというのか、うわ、高い――みたいな表情を一瞬見せる。
本当に注目度高いなぁ、なんて思いながら電車を乗り継ぎ、やっと嬰の最寄駅に到着した。
前の賃貸マンションは、この駅から2駅しか離れていなかったから、嬰まで近くて楽だったけど。
結構離れた所に引っ越しちゃったな――なんて、変な所で実感していた。
長山さんと友人さんは一緒に来るみたいで、当初待ち合わせした時間よりも少し遅れるメールが敦君に届いていたみたいで。
時間潰しに、駅前通りのカフェに入った。