彼は、理想の tall man~first season~
「その言葉が足りなくて、誤解を与えちゃったみたいだから」
――聞いてくれる?
そう言われて、嫌とは言えず、私は口を噤んだ。
いや――正確には、眼力が凄くて、否定を許さないといった感じで。
初めて見たその雰囲気に、私は頷くしかなかった。
「俺、昔っから、言葉が足りないってよく言われてて――ってこんな言い訳しても情けない限りなんだけど」
「あのっ、全然そんなことないですから! 私の理解力が乏しいだけで」
口調は普段通りだったけれど、敦君から出た謝罪の言葉に、私は焦った。
「ううん、ごめんね――さっき道で言ったことは、話し方の問題なんだよね」
「え――話し方の問題?」
それは、私が考えていた物事とは、全く別の角度の問題だったみたいで――聞き返しながら、変な緊張が解けていった。
「最初の頃、どうにかラフに話せないもんかと思って、罰ゲームなんて言ってさ・・・・・・美紗ちゃんに無理させちゃってたでしょう? でもやっぱり無理があると思って、2人のペースで、徐々になんて言ったけど」
「――あ、はい」
「けど、やっぱり、構えず気楽にっていうのが理想でしょ?」
「はい」