彼は、理想の tall man~first season~

「8.なん頭身? 流石、モデルをこなしてただけのことはあるな」

「そうですね・・・・・・モデルの尚輝は、私の目から見ても、そこそこはイケていたと思います」

「アハハ、尚輝でそこそこ? 美紗ちゃん厳しいね」

「いや、でも、身内なので――ベた褒めしてたら、微妙かと」

「まぁ、そうなるか」

「・・・・・・うん」

「それで、美紗ちゃんは何頭身なの?」

「あの、私は、細かく測ったことないから・・・・・・」

「そっか。でも、同じような感じなんじゃない?」

「いや、流石にそれは・・・・・・」


私の脚の長さがどうのってことよりも、敦君の脚も長い気がするけど。

実際見ているより、こうして隣に立って、密着した状態だと、それは直に感じるし。

でもなんとなく、そこから話を逸らそうと、試みた私だった。

けれど、

「敦君は、見た目以上にガッチリしてる感じするけど」

振った話が体格のことで――。


「美紗ちゃんは、これ以上力入れたら折れちゃいそうだよね」

「え、そんなことないと思うけど」

「ん? 華奢な感じするけど」

「そんなことない――結構、丈夫な体型してるし」
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