記憶×喪失

オモイデっていったい何ですか?

「え!?」
聞いた途端、私は栗色の髪の子に問い質された。
「どういうこと、だってゆうくん…」
「ちさ、落ち着いて」
私の事にたぶん気づいている女の子が、栗色の髪の子をなだめる。
「でも…」
何か言いたげな表情を浮かべながら女の子は黙った。
と、その時緑が病室に戻ってきた。
「あ、皆…」
「緑、どういうこと…」
女の子は言葉に不安げな感情をのせた。
「待って、その前に自己紹介」
緑はその場に居る人を私に紹介してくれた。
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