わたしとあなたのありのまま ‥2‥
「じゃあ、ファミレスかどっか行く?」
くしゃりとさせた笑顔で冬以が言った。
ああ、そっか。
『マズい』というのは、私の部屋に二人きりになることだったのか。
今更気付いて、思わず苦笑がもれた。
「いいよ、うちで。
ジュースもあるよ。
多分アイスもあったはず、食べる?」
冬以の腕を絡め取って、グイグイ門の中へと引っ張り込んだ。
「ちょ、ちょっと待って」
焦燥しきって軽く抵抗する冬以に、
「冬以とは――
そんな雰囲気にはならないよ。
それに冬以は、無理矢理したりもしないだろうし」
彼が案じていることを単刀直入に否定した。
けれど、
そういう雰囲気になったなら、それはそれで良いと思った。
今の自分の意思なんかどうでも良くて。
何もかもを流れに任せてしまいたい、そんな気持ちだった。
「ん~」
ため息のような、唸りのような、良くわからない変な声を漏らしながらも、冬以は引っ張られるまま私と一緒に家の中へと入った。