わたしとあなたのありのまま ‥2‥


 身を屈めて靴にかかとを入れている田所に、せなくんとじゃれ合っていた友達が後ろから激突。

 田所はよろけて倒れそうになるも、なんとか踏ん張って堪え、すぐさま体勢を立て直し、

「てめ、ふぜけんな」

 と彼のお尻に脛蹴りを食らわす。

「ちょっ、俺じゃねぇって。
 せなくんが押したんだって」

 蹴られた彼は、大袈裟にお尻をさすりながら、可笑しそうに笑って言い返す。

「お前、俺に責任転嫁すんなよ。
 『悠斗死ね』ってさっき言ってたろ?」

 せなくんが悪戯っぽく笑って言った。

「んなこと言う訳ねぇーしっ!」

 友達がせなくんの首に右腕を巻き付けて締め上げる。

「てめぇら二人とも同罪だわ。
 いっぺんボコらせろ」

 言いながらも田所は、そんな二人を見て笑っていた。


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