わたしとあなたのありのまま ‥2‥
「ほのかちゃん」
照哉くんに細い声で呼ばれ、返事の代わりに視線をやった。
けれど、
「ごめん。何でもない」
照哉くんはそう言って苦笑する。
ああ、私……
皆にすごく気を使わせているんだなぁ。
「照哉くん、あのさ」
声を発したけれど巧く続けられず、むずがゆくなった喉をコクンと鳴らした。
「なに?」
照哉くんはその表情をパッと花が咲いたように綻ばせる。
「田所と……
もう一度話がしたい。
でも自分から電話とか、メールとか、怖くてできなくて。
多分無視されると思うし、
無視されたらされたで、きっとメチャクチャ凹むと思うし……」
「うん。わかる」
照哉くんはそう言って、優しい笑みを浮かべた。