わたしとあなたのありのまま ‥2‥


 2年7組も、オレンジ色に染まっていた。


 窓際の後ろから三番目の席の机の上に、細長い身体をほんの少し丸めて腰掛けている人。
 その背中も、腰から伸びている黒いシルエットさえ愛しくて、胸がキュッと締め付けられた。

 立ち止まれば、志気が消え去ってしまいそうで。
 そのまま一思いに教室内へと足を踏み入れた。


 私の視線は田所の後ろ姿に釘付けだったから、途中、机に身体を引っ掛けてしまった。

 カタッ――

 本当に微かな音だった。
 けれど、私の身体はビクンと跳ねた。


「クソ照、てめっ、おっせぇよ。
 何やって……」

 振り向きざま苛立たしげに言い、田所は私をその視界に捕らえると、時が止まったかのように目を見開いてフリーズした。

< 216 / 363 >

この作品をシェア

pagetop