わたしとあなたのありのまま ‥2‥
「ほのかちゃん」
背後から呼ばれて振り返ると、教室出入口に照哉くんが立っていた。
「7組に、今、悠斗一人で居るから」
戸惑いを含んだ声でそう言い、照哉くんは困ったような笑みを見せた。
「うん、ありがと」
礼を言いながら照哉くんの方へと向かう。
出入口で擦れ違う時、
「一人で大丈夫?」
心配そうに聞く照哉くんに、「うん平気。一人じゃないと意味がない」そう力強く言い切って、その場を後にした。
「ほのかっ、
ここで待ってるからね!」
背中に投げられた綾子からのエールに、歩は進めたまま笑顔で振り返り、手を軽く上げて応えた。
うん。きっと頑張れる。
ほんの少し勇気を出すだけだ。
思いの丈をぶつける勇気を。
砕け散る勇気を。