わたしとあなたのありのまま ‥2‥
『そんな風に器用になりたいとも思わない』
最後のそれは、せらちゃんが自分自身に向けた言葉のような気がした。
けれど、私の心にも深く浸透してきて。
それが光を灯す。
まるで暗闇の中の道標のように。
わたしは――
不器用な自分を、不器用な田所を、
何度も何度も恨めしく思った。
器用になりたいって、
何度も何度も願った。
せらちゃんは強いなぁと思う。
私も、そんなせらちゃんに少しでも近づけたら……