わたしとあなたのありのまま ‥2‥


 昨日は、帰宅するなりお風呂にも入らずに寝てしまった。

 ベッドに突っ伏して泣いて。
 泣き疲れてようやく眠りに落ちて。


 もう、どれだけ泣いたかわからない。
 身体の水分が無くなってしまうんじゃないかってほど、大量に涙を流した気がする。



 目覚まし時計のアラーム音が、まるで遠くで鳴っているような、籠った音に聞こえた。

 特にやかましいとは感じなかったから、しばらくの間、それを止めるという思考は私の中には浮かばなくて。
 布団の中で身じろぎもせず、ジッと天井を見詰めていた。
 


 今日は土曜日で昼間バイトが入っている。
 取り敢えずシャワーだけでも浴びようと浴室へ向かった。


< 325 / 363 >

この作品をシェア

pagetop