わたしとあなたのありのまま ‥2‥
「なんかあったかくていいなって思っただけ。
ゴメン」
何故だか田所の方が謝った。
そっか。
母親が『フツーのオバチャン』。
田所にとってそれは温かいことで、もしかしたら幸せそうにすら映るのかもしれない。
田所は、そんな『小さな幸せ』すら持っていないのだと、そう思ったら、また愛しさが溢れてきて止まらなくなった。
無意識に手を伸ばして、田所の髪をそっと撫でた。
愛でるように何度も何度も。
けれど、田所は不機嫌に目を細めて、私のその手を指差しながら、
「何コレ?」
と不満げに聞く。