わたしとあなたのありのまま ‥2‥


 田所は私の両肩を掴んで引き離し、ほんの少し距離を取った。
 離れた途端、みるみる身体が冷えていくような気がして、『寒い』とさえ思った。



 田所は私をジッと見詰めて、

「いい。その髪型、ほのか似合ってるし。
 『それ』にも」

 言いながら少し視線を上げる。
 『それ』とは、私の頭に付いているカチューシャのことを言っているらしい。


「けど……」

 田所が言い辛そうに口を開くので、まだ何か文句があるのかとムッとして身構える。



「それ以上可愛くなったら監禁する」



 照れたようなふて腐れたような顔で、けれど優しい声音で田所は囁くように言った。


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