わたしとあなたのありのまま ‥2‥
どれくらいの間そうしていたのか。
涙も枯れ果てた頃、ようやく気持ちも落ち着いた。
と、首筋に田所の唇が触れ、私の身体がビクッと小さく震えた。
私の意思とは無関係に、勝手に反応してしまう。
顎、頬と丁寧になぞりながら、それはゆっくりと移動し、やがて、私の唇へと辿り着いた。
田所の舌が捻じ込まれ、私の口の中を優しく撫でた。
それを絡め取ろうと自らも舌を動かす。
息が苦しい。
でも心地いい、だから拒めない。
私は田所に溺れているんだ。
このままどこまでも沈んで、二度と浮き上がることがないとしても、それはそれで本望だ。
田所にされるがままの私は、気が付けば、ベッドの上に全裸で横たわっていた。
ほんの少し掛けられた田所の重みさえ愛しくて。
背中に回した腕にキュッと力を込めれば、田所が私の中に入って来た。
思わず、声が漏れ、身体が弓のように反り返った。
私の腰の下に出来た隙間に田所が両腕を差し込み、私の上半身を優しく抱き上げて少しだけ浮かせた。