トランキライザー
ノアーツに着き、足早に店長の部屋に向かった。
「あれ?圭斗?」
葵の声がした。でも、今はそんなこと気にしてる場合じゃない。むしろ今こいつに捕まりたくない。
「遥、店長は?」
近くに居た遥に声を掛けた。
「店長?今落ち着いてきたから、部屋に居ると思いますけど」
「ありがと」
店長の部屋に向かうと、椅子に座ってうたた寝する店長が居た。
「寝てんの?」
そう声を掛けると、店長はゆっくりと目を開けた。