トランキライザー
「いや、構わない」
そう言うと、敦志は少し驚いたような声を受話器の向こうで出していた。
「行ったら迷惑なら行かないけど?ってか合コン?」
「いや、違う。ってか、おまえ来れるのか?」
「あぁ。行くよ。飲みたい気分だし」
その言葉を聞いて、敦志は何かを悟ったようだった。
「そっか、場所は前に集まった時の居酒屋だよ」
「分かった。今から行く」
そう言って、電話を切り、急いで居酒屋に向かった。