トランキライザー

「結婚なんかしちゃったら、泥沼確定だもんな」

「嫌なこと言うなよ」

 結婚なんて・・・、考えられない。

「でも浮気相手のヤロー共には、婚約者って言ってんだけどね」

「言っとけ、言っとけ。そうでも言わないと、男たちも反省しねぇって。お前の部屋に入ってる時点で、彼氏が居るくらいは悟ってるはずだしな」

「だよな」

 二人でゆっくりとビールを飲み干していった。

「明日仕事なんだろ?さっさと寝ろよ」

「あぁ、ソファー借りるわ」

「あぁ。じゃあ、おやすみ」

 そう言って、敦志は寝室に入って行った。
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