保健室のキミ
長い睫毛に少し浅黒い肌。
どこをどう見たって美男子だ。
「うわぁ・・・・キレイだなぁ。一年生かなぁ?」
「・・・・三年生だよ。失礼な。」
うぇ?
読者の皆さん何かおっしゃいましたか?
え?
何も言ってない?ふざけんな馬鹿?
ヒドイなぁ。。。
「なんか反応してよ。」
見ると美男子が瞳をパチッと開けてこちらを見ていた。
「ふぇ?どちらさまですか?」
「アハハ。俺は三年の高宮 多紀(タカミヤタキ)よろしくね?クローバーちゃん。」
「クローバーちゃん?」
「そ。クローバーちゃん。」
にっこり微笑む。
「何で??」
「それ。」
高宮先輩が指さしたのは私の髪・・・・
に付いているクローバーのピンだった。
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