甘く、甘い、二人の時間
「仕事の事気にかけてくれる菫には、いつも感謝してる。でもさ、今みたいな時に頼って貰えないのは、正直ショックだ。」


「……だって、明後日には出張が…あるし」


「だから?」


「――だから、心配かけないように。」



不安そうな表情ながらも、しっかりと俺の目を見ながら言葉を落とす。

決して目をそらさない、菫のこの強さが堪らなく好きだ。

泣いて誤魔化すような女の子とは違う、芯の強さ。


でも、俺は。


弱い部分も見せて欲しい。

知りたい。
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