誘い月 ―I・ZA・NA・I・DU・KI―



『俺、言っとくけどSだから。』

「へっ…」

『ま、時々だけどね。』


ホッ

それなら…と、安堵していると、


『その代わり、お仕置きはタダもんじゃないよ?』

「っ…!?新さ――」

『それと。』

「!!」


ズイッと、新様の整ったお顔が近付いて、心臓がとび上がる。

そ、そんな見つめないで…っ


『“新様”じゃなくて、“新”って、言ってくんない?』

「へ・・・?」

『もう愛実は俺の彼女でしょ?様付けは我慢できそうにない。』

「…っ」


新様を呼び捨て、かぁ…。

大丈夫かな、私。

でも、新様の哀しい顔は見たくないし…、


「頑張ってみます…。」

『うん。それと、敬語もね。普通に戻して。』

「!?」

『戻さなかったらお仕置きだから。名前の方もね。』

「っ…!!」


さらなる新様からの追加注文。

大丈夫なのかーーっ!?




< 131 / 192 >

この作品をシェア

pagetop