誘い月 ―I・ZA・NA・I・DU・KI―



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翌日。


「……ん…。」


付き合ったその日に彼氏の家にお泊りというプチハプニングの中、ずっとドキドキだった私。

今よりももう少し新と近付いてあわよくば――…


なんて、

思っていたけど。


「・・・ん~!」


近付くなんて無理だったーーっ!!

今日もまた、ベッドに一人。

昨日、新さ――新は、微塵も私に手を出さなかった。

お風呂も私を優先してくれたし、ベッドも私に譲ってくれた。

ご飯の後片付けだって、私にさせようともせずに。


迷惑かけている側の私はすごく申し訳ない気持ちが募るんだけど、でも・・・、

あ、新に、“ベッド一緒に寝よう”なんて大胆発言、しょ、処女の私が言える筈もなく――…。


不甲斐なさを抱えたまま、水川 愛実、起床しました。




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