恋という迷路。
教室のドアの前に立って私を呼んでいる那実(なみ)。


「あー、ごめんごめん忘れてたー」



私は椅子から立ち上がり、委員会の仕事をしに図書室へ向かった。


何か図書室に先生がいるらしいんだけど。


たし1年の入学式の案内だっけ?


だるい。


なんともだるい仕事だこと。



「せんせー、来ましたー」


「あ、もう1年生グラウンド入り始めてるから下駄箱と、玄関前に立ってて。」


何か困ってる生徒がいたら教えてやれとか何とか。


1年後期で生活委員だったんだから今日だけやってくれと頼まれたのだ。


どうせ簡単だろうと はい と答えてしまった馬鹿は私です。
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