‡3姉妹の恋‡【幸せになりたい私たち】
「そっか…」
少し俯いて数秒の沈黙…
そして…
「嫌いじゃないならいいょ…
安心した…
ただ…」
再び、顔を上げ私の方を向く
「ただ…?」
よりいっそう
剛志の瞳が真剣さを増す
「オレが医学部卒業したら
もう一度お前に今のこと聞く
その時、またお前の気持ち聞かせてくれ…
約束…して…くれるか…?」
「剛志が卒業した時…に…?」
ゆっくりと首を縦に振る剛志
「私…その頃、どう…なってるかわかんないけど…
約束…する…ょ…
うん…」
私は、小指を剛志の前に出し
剛志に指切りを要求した
私の小指に、剛志の小指が絡まって…
な…ん…だろう…
その瞬間…不思議な感覚を覚えた