《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
でもそれは別に、モデルに
なりたい! って強い気持ちが
芽生えたってことじゃない。



ただあたしは、モデルを
目指すことで自分が変われる――

洸さんが示してくれたその
可能性を、追いかけてみたく
なっただけだから。



だからあたしにとっては、
それが付き人の仕事でも
直接的なレッスンでも、
どっちでも同じことなんだ。



どっちにしろ、あたしが
今までは踏み入ったことも
なかったような、未知の世界。



そこで毎日を過ごすことで、
あたしは確実に、彼に
示された道を歩き出してる。


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