《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
今さら気づいたって辛いだけ。



どうすればいいの?




聖恋さんとつき合ってたこと、
彼の本心。



確かめる勇気が、あたしにある?



「無理だよ。できない……」



これ以上悲しい思いを
するのは、怖いから。



洸さんを好きな気持ちが
これ以上粉々に崩れたら……

きっとあたしはもう、
ここにはいられない。



「どうしたら……いいの……!」



再び涙で濡れ始めた頬を
シーツに押しつけて。



あたしは一晩中、声を
殺して泣き続けた……。





     ☆☆☆☆☆


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