《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「でも、練習では堂々と
してましたけどねー。

僕も見たことあるけど、
新人とかとても思えなかったし」



隣の人物がそう言うと、
男はヒラヒラと片手を振って、



「練習できてたってダメだろ。
そーゆーコなんだよ、あのコは。

見かけ倒しっつーの?

今はあんなだけど、昔は
ホンット地味でさ〜……」



(…………っ!!)



体がカッと熱くなるのを感じる。



洸は即座に察した。



(そうか、コイツが原因か。

それで、千夜子は……)



「性格もカタイわ暗いわ、
そりゃもーつまんないコ
なんだって。

きっとモデルなんて最初
から無理――」


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