夏の空~彼の背中を追い掛けて~
「ノンちゃんからだよ」
ホッ…良かった。
それならそうと先に言ってくれれば、驚く事も無かったのに…。
「もしもしぃ」
子機を受け取った私は、普段と変わらぬ声を出す。
『今、真弥のお母さんから電話があった』
「えっ!?お母さんから!?」
驚きで、1オクターブ声のトーンが上がる。
『大丈夫だよ。近くの自販機へ飲み物を買いに行ってるから、戻ったら電話させるって言ってある』
紀香有り難う。
咄嗟の嘘に感謝だよ。
紀香は天然だから、俊ちゃんちに居る事がバレてたらどうしようかと焦っちゃった。