夏の空~彼の背中を追い掛けて~
あっ、そうだ!!
そろそろお泊まりの準備も始めなきゃ!!
夜寝る時はパジャマでも良いけど、俊ちゃんに会う時は私服が良い。
となると…やっぱりスカートかな?
でもバイクに乗るから、スカートだと下着が見えるかも知れない。
んどうしよう…。
数着の衣装と睨めっこしながら、数十分後にスカートをバックへ入れた。
そしてお泊まり日当日。
私は荷物を抱えて学校へ向かった。
土曜日に登校と言う事で、4時間授業を受けた後、昼食無しで下校となる。
帰りのホームルームが終わると、急ぎ足で教室を飛び出した。
「真弥、急がないとバス来るよ!!」
「うん!」
お泊まりバックと通学鞄を両手に抱え、私は紀香の後を追う。
バス停に着くと調度バスが停車し、乱れた呼吸を整える暇もなく私達は乗り込んだ。