もらう愛=捧げる愛
「ゴメン…。初音を守ってやれなかった…」


「いえ…。あたしがいけなかったんです…。みんなあたしのせい。自業自得って、こういう事なんです、ね…」


「投げやりになるな。オレが何とかする」


「でも…!あの人普通じゃない!課長は関わっちゃいけないっ」


「こんな初音を見て?黙ってろって?できるかよ。オレはずっと…ずっと、この2年もの間初音だけを見てきたんだぞ?他の男に抱かれて喘ぐ初音を知っててもオレは初音だけを想ってた。嫉妬もしたさ、束縛もしたかったさ。だけどそうすれば初音は離れていく。オレは、初音を、初音の距離を大事にしたかった」


「課長…」
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