愛する人。





「蓮くん……?どうしたの?」



 ギュッと抱きしめる手に力を入れて、少し苦しくなる。



「……なんだか優子さんが居なくなるような気がして……怖かったんだ」



 私は何も答えられず、ただ彼の背に手を添えた。





「……ねえ。今日から家に来て?

 数日の我慢も苦しいんだ」



 私の肩に顔を埋めて、掠れた小さな声で懇願する彼。



「…分かった。用意するから待ってて?」


 そう答えると、彼は泣きそうになってる顔を上げて、そっと、触れるキスを私にした。



「ありがとう。

 愛してる……」





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