愛する人。
* レンside *



 朝起きると……

 隣には、愛しいアナタの寝顔。






 昨日は隣にいない彼女を気が狂うように探して。

 また、傷付けた。




 あんな酷い抱き方が出来るなんて……自分の事ながら、ゾッとする。


 なぜか狂気めいてしまうんだ。彼女の事になると……。



 彼女のあの瞳を見つめてしまうと……全ての欲望が、疼く。




チュ…

 寝ている彼女の唇に、キスをする。



 ……ほら。すぐに彼女を抱き締めたくなるだろ?



 ――でもダメだ。

 今日は早朝会議だから早く行かないと…。




 彼女を惜しみつつ、会社に向かった。




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