愛する人。
「よう、蓮。」
社長室に入ると海斗はすでにパソコンで今日の案件をチェックしていた。
「……早いな」
違うか。俺がいつもより遅いのか。
「親父さん達大丈夫だったか?」
海斗がパソコンから目を逸らさずに訊ねてきた。
「はぁ…。もう気付いてんだろ?」
ジロリと奴を睨むと、だな、と悪びれもせずに答えた。
「やーっぱ気付くよなぁ?俺でも一発で気付いたし?
……今まで隠してきたお前の詰めの甘さだな」
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