*JEWELRY BOX*
…ほら、もう着いた。
学校から歩いて3〜40分の距離だけど
もっともっと短かった気がする。
『…いつも思うけど、瀬菜ん家ほんっとに綺麗……余ってる部屋ちょうだいよ〜!!』
『え、いいよ?じゃあ"めぐ"には
窓際の広めな部屋をー…
『いやいやいやいや!冗談だからっ!』
冗談なのにあっさりと"いいよー"
なんて言われると困ってしまう。
瀬菜は本気で言っているから
逆にあたしが止めなきゃいけない。
本気にしたい気持ちを抑えて、
一瞬思い描いた空き部屋での
家具の配置とか、
とにかくオシャレな妄想を
掻き消すようにブンブンと首を振る。