恋愛模様【短編】
僕と百合華が出会ったのは、


銀杏の舞い散る公園だった。



僕が小二で、

百合華が小一。



それから度々
公園で会っては、

どちらからともなく
二人で遊んで、



銀杏の舞う季節には、


舞い散る銀杏を取り合い
競争した。



いっぱいはしゃいで


いっぱい駆け回って…


百合華は、

いつも

僕の傍で笑っていたんだ。



―「大きくなったら

結婚しようね」―



百合華、

覚えてる?



君は、

恥ずかしそうに微笑んで

僕に言ったんだよ


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