使者の黙示録
その声は、死の淵をさまよっているシスター・マヤを助けようと

自分の命をかけるというほどに、必死になって神に救いを求めていた。


『シスターを助けるために、お前の命が必要だというのなら、それでもかまわない』

(!?)

『神よ、シスターの病を治すためのあなたの光を、ぜひにもシスターに…』


胸が熱くなるような、その祈りは

シスター・マヤの心に涙をあふれさせる。


そのとき――

彼女の心のなかに、一点の光がきらめき

それは、あっという間に太陽の輝きのごとく、どこまでも広がり

シスター・マヤを優しく包み込んで行った。

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