使者の黙示録

・憂い

意識をとり戻したシスター・マヤは、ゆっくりと上半身を起こしてゆく。


「シスター・マヤ!」


大声でそう叫んだメグが、シスター・マヤに飛び込むようにして抱きつくと

その目から大粒の涙を流しながら、わんわんと泣きだした。

傍にいる汗まみれの小汚ない男が、安心した笑顔を見せる。


「治ったようだね、良かった」


彼にはどこかで会ったことがあると思うシスター・マヤだが

その男が、なぜ自分の目の前にいるのか

いまの彼女には分からない。


目が覚めたばかりのシスター・マヤは、まだ自分の置かれている状況を把握できないでいる。

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