使者の黙示録
そのころ、団司は

朝一からパチンコ店で軍資金を投入し続けているのだが

大当たりに見放された状態で、冷や汗を流していた。


やっと団司に訪れた大当たりが連チャンして、どうにか突っ込んだ軍資金をとり戻せたが

今日はここまでが限界と見切り、疲れた顔で店を出る。


(これ以上ねばってたら、ヤバかったはずだ)


自分にそう言いきかせながら歩く団司は、なにげなく空を見た。


(ん?)


その目に映った奇妙な光景に、団司の足がとまる。


幅の短いすじ雲が3つ、縦に重なるように並んでいる。

その雲が団司の目を釘付けにする。

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