使者の黙示録
修道院から歩いて5分

彼女たちは礼拝堂に到着すると、マザー・ミドリが扉の鍵を開ける。


見慣れた室内は、3人しかいないと非常に広く感じる。

マザーが内側から鍵をかける間に

シスター・マヤとメグは、正面の奥にある女神像の前までくる。


「シスター・メグ、祈りましょう」


シスター・マヤは、自分の左側に立つメグにそう言うと

両手を合わせて目を閉じ、神への祈りをはじめる。


まだ体調は完全に回復したとはいえないが

それでも、なんの不安もなく歩けるところまで身体が回復したことに

シスター・マヤは神に感謝するのだった。

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