使者の黙示録
団司は、いつになく深刻な表情でシスター・マヤに語る。


「自分の命を捨ててでも、世界中の人々を助けたいと神様に祈るシスター。でも、っ!?」


話の途中で、いきなりゴゴゴッという地鳴りとともに、グラッと地面が揺れる。

その揺れは、まるで団司に「早くしろ!」と、急かしているようだ。


団司は、途切れた話のつづきを落ち着いて進める。


「救われるのは、シスターが助けたいと願う多くの人たちじゃないんだ」


団司は、じっと自分を見つめるシスター・マヤに

神からさずけられた真実を告げる。


「救われるのは、君なんだ。シスター」

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