使者の黙示録
もう少し歩けば、屋根のない広場に出る。

そのまま真っ直ぐ進めば、再び屋根のあるアーケードに続くが

直進せずに左へ歩けば、中央公園が開けており

逆に右へ行けば、色々な店がズラリとならんでいる。

この辺りで、人通りはまばらになる。


そこで、シスター・マヤは

始終キョロキョロしているメグに注意しなければと、声をかけようとする。


「シスター・メグ、あまりキョロキョロしていると…」


メグの方に顔を向けて歩きながら話す彼女は

自分の前に立っている男の背中に、ドンッとぶつかるのだった。

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