使者の黙示録
「でも、これは私たちの問題ですから」


団司に向かって、そう言い返すシスター・マヤ。

その怒った顔もまた可愛い。


団司は、再びジュースを飲みだしたメグの方に手を向ける。


「シスター、その子をよく見てごらん」


その言葉に、シスター・マヤが再度メグの方へ目を移すと

メグは、もうジュースを飲むことしか頭にないと思うほど

必死でジュースを飲んでいる。


「その子は、一生懸命に飲んでるでしょう。その子の体が、自然に水分を求めているんだ」

「でも」

「それは、人間が生きるために備わっている本能だよ」

「……」

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