使者の黙示録
少女たちを護衛する2人は、ふだんは裏社会での仕事がメインであり

彼らは銃弾が飛び交うなかで、何度も自分のボスをガードしてきた実績がある。

鍛え上げた身体に、強靭な精神をあわせもつ彼らは

表社会の、いかなる武道家にも気後れすることはないと、自負している。


そんな彼らは

自分より2、3才ほど若く見える、武道とはまったく縁がなさそうなヒョロい団司に

全身が金縛りになるほど、気圧(けお)されている事実に対して

彼らの頭脳は、それを現実として認めることを全力で拒否する。


だが、肌で感じる感覚が

彼ら自身に必死で訴えてくる。

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